お独りさま・始めてみたら快適じゃない!?

single again……独りで生き抜くよ♪ 毎日もがいて迷い悩みうろたえ生きている。自分と向き合うための記録。

力量に見合った悩み

いま『ペルソナ---脳に潜む闇』を読んでいる。
脳科学者、中野信子さんの著書だ。




どういうふうに人の人格を規定するのか
漠然と知りたくて手にとったけど
そういう類の書ではなかった。


マーケティングで使われる言葉としての
「ペルソナ」もあるようだが、
ここで中野さんが使っておられる定義は
「他社に対峙するときに現れる自己の外的側面」
だそう。


だが、じっさいに読み進めていけば、
テレビで人気を博しつつある自分の虚像と
実際の自己像との乖離にうんざりしている告白みたいなものだ。
けっこう毒があるが、その毒さえ
かのじょの「聡明」という言葉ぐらいでは収まらない
脳力の孤高さを感じさせ、
わたしのような底辺にいる凡々人には刺激的である。


脳力の高すぎる人は、ここまで孤独なのだな。
というか、
その孤独をけっして悲しんではおられない。
むしろ凡人すぎるわれわれが
期待してくり返し求めてくる問いかけにたいし
相手を喜ばせるためだけの回答を、つねに
提供せざるを得ない立場にいるご自分に辟易としている。


類は友を呼ぶとはいうけれど
自分に匹敵する相手でなければ、
むしろ孤独であることを望むという思いは
かぎられた時間に充実さを求める人なら
誰でも当たり前に感じることのはずだ。



この本を他人にお勧めすることは
ちょっと憚られるだろうが
中野ファンとしては
彼女の抱えるこの苦しみを知れたという意味と、
不用意に、安直に、気安く
ものごとをお訊ねするものではない
という自戒をこめて、読んでみてよかったとおもう。


まだ読了してないんだけど💦




本日のつぶやき : 他人にはそれぞれの力量に見合った悩みがあるのだな

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