いい兆しが見えてきたかな
今日もまた馬デイ。
ひとつ前でかいたレッスンの継続である(日は別だが)
結論から言うと、ファースト君は抜群だった。
いや、一度は例の「ピタ止まり」をされた。
これは、どの先生にも半分サボリだといわれている。
もう半分は、ボロ(馬糞)がしたいとき。
でも馬は、走りながらでもボロはできる。
だから、経路のさなかに止まられたくなければ動かせと言われる。
まあ、レッスン中は止まってさせてあげることは多い。
そのためか、最近のファースト君は、
これをいいことに止まってサボることを覚えてしまっていた。
ボロなどないのに出るふりをする。
もちろん三度目にして出ることもあるが……。
アヤしいことが多いのだ。
きょうは、最初の立ち止まりのときに早急に手を打った。
ピシッピシッピシッと三発いれて、そく動かした。
そのまま、速歩が活発になるまで優しくムチを連打した。
そのころ既にいいハミ受けに入れていた。
頭頸は安定していたし、リズムも乱れることはなかった。
先生からも檄はとばなかった。
速歩の歩度の、伸ばしと詰めを何度かくりかえす。
そのつど、手綱をすこうし引き揚げながら、短く持ちかえる。
馬の頭頸が、すこしずつ自分に近づいてくる。
ロングネックで低い位置で丸めていた頭頸を
すこしずつ引き上げて、馬体全体を丸めていく。
悪くはなかったと思う。
ここで馬の口がつっぱっていたら、
馬の力に負けて、腕が伸びてしまうところだった。
でも、たびたびアゴの譲りを求め、
内方姿勢をとるよう要求したことで
腕が伸びるようなことはなくなってきた。
実感として、ハミ受けがすこしわかってきた気がする。
そして、速歩を支援するようなムチの軽い連打は
このあしらい方は、やはり正解だったと意を強くする。
ここ数か月の辛かった自分の乗り方をふりかえると
- うまくいかない原因を自分に探しすぎた
- 解決策として、馬に要求するより媚びすぎた
この二つがあると思う。
つまり、止まられるたび、
- 原因は自分にあるのでは?と振りかえるあまり、ペナルティを与えるタイミングが遅れた。
- 問題解消を褒めるあまり次への要求が遅れ、結果的に乗り手優位ではなく馬優位な展開になっていた。