ただいま、ぬか漬け修行中
ご近所に、漬け物屋がオープンした。
えっ?!
意外だった。
いちおう京都の端くれに住んでいる。「漬け物」といえば土産物やさんのイメージだ。
おまけに、スーパーにいけば漬け物はずらーっと並んでいる。保存料もぜったい加味されているような大手品から、あまり聞いたことがない社名のものまで、よりどりみどり。
それが、いかにも~な外れた地方の、車で通過するだけの荒れ地みたいな一角に、漬け物専門店がオープンしたというのはとっても意外な出来事だった。普段ならくしゃくしゃっと丸めて捨ててしまうようなチラシだったけど、おもわず目をとめた。
オープン記念のその日は、ふだんの半額だという。
よく通る道なんだけどなあ……あんなところに真新しい建物なんてあったっけ?
興味本位で行ってみた。
新装開店のはずなのに、やはりそれらしい建物はないし、のぼりや看板も見当たらない。
園芸店みたいな平屋があったので、敷地に乗り入れてみた。
そこだった。
店構えもなくて、大きなヨシズを左右から立てかけただけの一角が売り場だった。
夏祭りで見る屋台よりも、さらに簡易なつくりを想像してもらえれば正しい。
それでもずいぶん売れてしまった後のようで、すぐきとナス、もろみ味噌をすこし残すだけになっていた。すぐきは苦手なので、ナスをいただいた。
一本130円。
こぶりナス1本が半額で130円かぁ。
お手間を考えれば当然の値なんだろう。
いや。
確かに、美味しかった。
しょっぱさと酸っぱさの後に、ほんのり甘~い味わいがナスから滲みだしてくる。
美味しいのは美味しかった。
わたしはごはん党ってわけではないので、新米には拘らないし炊飯器もテキトーなものしかもっていない。毎日必ず「ごはん」を食べるわけでもない。だから漬け物も、常備していたことがない。
だけど、このナスは本当に美味しかった。
ナスにずっしりとヌカがついていたので、その後一回、キュウリを小口にしてそのヌカに漬けてみた。これも美味しかった。
だけどなぁ。
常備しないくせに、食べるとなれば2切れ3切れぐらいでは足りないのだ。
漬け物というよりサラダとか野菜とかの位置づけでバクバク食べたくなる。
そこから、ヌカ漬け心に火が付いた。
目指したい味を知ってしまったので、あの味を漬けられるようになりたい。
これでも、結婚したばかりのころは漬けていた。
でも、パートナーが全然食べない人だったので辞めたのだ。
あの甘みはどうやって仕込むのだろうなぁ。
野菜の持ち味なの?
いま試行錯誤をつづけている。
市販のものに手を加えるというズボラさだけど。
いまはまだ、塩を加えていないのに辛いだけ。
10時間ほどで浸かるというのに、置きすぎたらしょっぱい💦
酸っぱいのはいいけど、しょっぱいのは困る。
野菜をどんどこいれて塩抜きしないとダメだ~。
ぬか床も育てていくものだから、一緒に育っていくぞ~。
本日のつぶやき : しょっぱかったり酸っぱかったりは人生そのものだ