お独りさま・始めてみたら快適じゃない!?

single again……独りで生き抜くよ♪ 毎日もがいて迷い悩みうろたえ生きている。自分と向き合うための記録。

課題が明確になるだけで嬉しくなること

17日金曜の馬の話、つづき。



基本に戻ることの大切さ

どんな技量においても、基本はなににも増して大切だと思う。
そして、そういう基本の練習は、たいていの場合、
地味で、つまらなくて、退屈なもののことが多い。


基本をないがしろにして、速く上のクラスに進みたがって、
伸び悩むのは、わりと多い話ではないだろうか。
友だちのなかにも、そんなケースで悩んでいる人がいる。
その人はもう3年以上、同じ問題で悩んでいる。




わたし自身、いまのクラブに移籍したばかりのころ、
以前のクラブで1年やってきたことが、
なんの積上げにもなっていないことに愕然とし、
何度も何度も先生に、
自分は初級どころかベーシックからやり直すべきではないのかと
相談をもちかけてばかりいた。
※そのたび、大丈夫だと慰められていた


泣きそうな思いと、挫折ばかり。
それでも、とりすがる思いで指導に従っていた。


それが。
ありがたいことに数カ月して、ライセンス取得が視野に入り、
そのための準備となる練習会に出てもいいという許可が出た。
あれから、次のライセンスもとったとはいえ、何年が経っただろうか。
転居前に、ストレスから休会していた10か月のゆえに、いままた後退している。


いまだ基本が充足していないことは痛いほどに身に染みる。
それどころか、できていたことができなくなっている。
単純に、いまはまだ感覚がとり戻せないからだと思っていたが、
17日のマンツーレッスンで、さりげなく先生が言われたこと。


乗馬は、乗らなければ必要な筋力が一気に落ちます
控えめに仰った言葉だったけれど、正直ショックを受けた。


そうなんだ……。
感覚さえとり戻せば……と思っていたけれど、
とり戻すべきは、感覚だけではなかった。
その感覚どおりに乗りきるための、
自分の身体を支えるための筋力をとり戻すこともまた必要なのだ。


落ちてしまった筋力は、乗ることでしか回復しない。
それなら四の五の言わず、乗ってとり戻すしかないのだ。
※お財布がめっちゃ痛いけれど💦



でも、通常レッスンで心がければいい練習法を一つ教えて下さった。
乗馬の難しさは、身体の微妙なズレとか揺れとかを自覚しづらいことだ。
とくにいまの自分は、

  • 初級レベルのココなら自覚できるけれど
  • 中級レベルのココが自覚できない

という微妙な位置にいる。
真ん中に座っているつもりでも、ややお尻が右に落ちがちになる。
本来は、馬のど真ん中----中心にまっすぐ座ってやり、
その軸を前後左右どちらにもずらさずに保つことが必要なのだ。


それを自覚するため、先生はこういう練習をするようにと教えて下さった。
乗りながら

  • あえて左右に重心をずらして真ん中を意識するというもの。

なるほど~!!
である。
まさに、目からうろこが落ちる気持ちだ。


そしていまは、その練習がしたくてしたくて気持ちがとても前向きになっている。
ショックは受けたけれど、目指す道のりと方法とが見えるなら、
あとはチャレンジすればいいだけのことなのだから。



レッスン後に、洗い場まで戻る道すがら、先生にお礼を申し上げた。
目指すべき課題がわかって、嬉しいしすっきりしました、と。
「乗馬ってね、やるべきことが見えてくると楽しいんですよ」と仰った。


そうなのだ。
馬が変わるたびに、ぶち当たる課題も変わってばかりなので、
なかなか上達しえない世界なんだけど、
できてもできなくても、
目指すことが明確だと、それだけで気持ちは清々しい。


残念なことに、これからこの馬で練習しようと思っていた矢先に、
その馬さんは自馬を求める人に売却されてしまった。
また、一緒に練習してくれる馬を探すことから始めなくてはならない。


しかたがない。
それでも、乗せてくれる馬たちに感謝して、また一からやり直すだけだ。





本日のつぶやき : 基本をいまこそ見直したい。

×

非ログインユーザーとして返信する